議会基本条例改定に関する特別委員会（平成27年7月7日から平成28年6月13日）

平成27年5月、新たな体制でスタートした所沢市議会において、制定後6年を経過した所沢市議会基本条例の内容に関する検証・改正の必要性に係る議論がされました。これまで、法律改正等に基づく一部改正、議会改革の取り組みについての評価などは行ってきたものの、条例の中身についての検証については行っていませんでした。

そこで、議会運営委員会は議会運営に関する多くの協議事項があることなどから、別に条例改正を協議するための特別委員会の設置が検討され、併せて所沢市基本条例旧第27条に規定する改選後の見直し手続の一環として、旧同条第2項に基づく適切な措置を講ずる意味合いも含め、本特別委員会が設置されることとなりました。

平成27年7月7日
（平成27年第2回定例会議員提出議案第4号「議会基本条例改定に関する特別委員会の設置について」可決）

西沢　一郎（所沢市議会公明党）　※委員長
入沢　豊（自由民主党・無所属の会）　※副委員長
矢作　いづみ（日本共産党所沢市議団）
赤川　洋二（民進ネットリベラルの会）
石原　昂（自由民主党・無所属の会）
荻野　泰男（至誠自民クラブ）

一条ごと、一項目ごとに委員からの意見、提案等に基づき協議を進めていく方法により、現行条文及び新規事項について審査を行いました。制定時同様、全会一致を目指し協議を進めることを基本として審査を行いました。
審査の詳細については、下記の会議録をご覧ください。
議会基本条例に関する特別委員会会議録へリンクします。

本委員会では、議会基本条例改定に関する審査に当たり専門的知見を活用することとし、廣瀬克哉法政大学法学部教授に調査を依頼しました。
平成27年11月26日に調査報告会を全員協議会室にて行い、調査の概要報告を受け、その後の委員会審査においては本調査を参考に協議を進めたものです。

協議の経過・決定の理由について、下記ファイルからご覧ください。

新たな提案としては、「災害時における議会の活動」、「議決事件の追加」、「他の自治体の議会との交流及び連携」、「議会事業評価及び議会改革の評価」の4条項を追加しました。
なお、通年議会の取組についても提案がありましたが、地方制度調査会において新たな方向性が議論される可能性があることや会期制をとることの是非、専決処分の取り扱いなど、さらに議論を重ねる必要性が認識され継続の課題とすることが確認されました。

所沢市議会基本条例第8条の規定に基づき、平成28年5月9日から5月20日までの間、「議会基本条例の一部を改正する条例（素案）について」に対する意見提案手続（パブリックコメント手続）を実施しました。

本特別委員会における条例改定に係る審査の概要を市民の皆さんに説明するための機会として、平成28年5月28日（土曜）午後、「議会基本条例改定に関する報告会」を開催しました。
本件に係る専門的知見の調査を依頼した廣瀬克哉法政大学法学部教授に「改正条例の評価と今後の所沢市議会の指針について」と題した基調講演をいただいた後、委員による改定素案の説明、参加者との質疑応答を行いました。

所沢市議会基本条例の改定に関する協議が調ったことにより、改正することとなった条項に対する「趣旨及び解釈」についても、その整合を図るための協議を委員会において行いました。
審査事項となっている第7条「議会報告会」に係る説明文を含め、一部改正及び新規規定に至った各条項について改訂を行いました。

平成28年6月3日開催の委員会において、意見提案手続の実施及び報告会の開催を踏まえ協議を行った結果、意見提案手続に付した素案に則り制定した委員会提出議案「所沢市議会基本条例の一部を改正する条例制定について」を、平成28年第2回（6月）定例会に提出することを全会一致で決し、委員会の審査を終了しました。

委員会における審査結果をもとに、新規条文を含め全体を再構成した所沢市議会基本条例です。