勝海舟書『求友館』扁額
更新日:2015年2月18日
勝海舟書『求友館』扁額は、かつて求友館に掲げられていました。為書に「齊藤氏之嘱」とあり、勝海舟が齊藤与惣次の求めに応じて書いたものです。また、新聞記事からは当時、所沢の句会の指導者であった俳人の夜雪庵金羅の紹介により、齊藤氏が勝海舟を訪ね揮毫を依頼したことがわかりました。
求友館は、旧所沢町の有志者により建設された町民の集会所であり、町民自治のセンターとして、その経済・文化の向上に大きな役割を果たしました。
明治21年(1888年)10月有志者たちにより「求友会」が組織され、各自の業務及び学術研究のための会合所として、求友館の建設を決議します。規約によると「求友会」の同盟者は毎月1回会合し、相互に知識の交換をして、商業及び経済・衛生・その他の学術談話を行うこととしました。さらに、会合時に所定の掛金を集め、1回の会合で合計50円を建築費用として積み立てました。翌22年(1889年)2月に求友館は完成、建築総工費は約656円でした。「求友会」は、明治28年(1895年)11月に解散し、求友館の運営は町内会に引き継がれ、現在は元町東公民館となっています。
【指定年月日】昭和44年6月27日
勝海舟書『求友館』扁額
所沢市指定文化財(書跡)「西郷南州書五言絶句・勝海舟書和歌」
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