姉妹都市・ディケイター市（アメリカ合衆国）

　ディケイター市は、シカゴの南約300キロメートルにあり、人口約7万2千人の都市です。また、アメリカの大穀倉地帯（だいこうそうちたい）として有名な中央平原に位置することから、大豆、とうもろこし、綿花などの農業が盛んで「世界の大豆の都」とも呼ばれています。なお、面積は約122平方キロメートルです。

　近年では、自動車部品を中心とする工業も発展しています。郊外には人工のディケイター湖があり、キャンプ地としても親しまれています。また、第16代リンカーン大統領が州議員、弁護士時代に9年間をすごした街としても知られています。
　気候は、温暖湿潤気候に属し、内陸部のため冬期は日中でも零下となります。
　昭和40年（1965年）当時の在日米陸軍基地所沢兵站（へいたん）センターに勤務する軍属ジョージ・Ｖ・ミラー氏の出身地がディケイター市でした。そのディケイター市から当時の人口規模、主要産業、人工の湖（狭山湖、ディケイター湖）をもつなど多くの共通点をもつ所沢市と姉妹都市締結をとの内話があり、同年4月30日、ディケイター市から市長の特使が来訪し、同市の鍵と市長の名誉市民認定書および招へい状が届けられました。
　翌41年(1966年)5月6日に姉妹都市締結を調印し、これまでの間さまざまな交流が行われてきました。現在は「学生交流」を中心に行っています。平成28年（2016年）5月6日、姉妹都市締結50周年を迎え、これを記念して同年10月、ディケイター市長を団長とする訪問団が所沢市を訪問し、航空公園に記念植樹を行いました。
　ディケイター市へは、成田からシカゴまで直行便で11時間半、さらにシカゴから車で4時間ほどです。