第2一般廃棄物最終処分場(やなせみどりの丘)の整備について
更新日:2024年5月1日
第2一般廃棄物最終処分場 戸田建設の実施設計によるパース
所沢市では、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」のもと、廃棄物排出の抑制、適正な分別・保管・収集・運搬・再生・処分等の処理、生活環境の保全を目指すとともに、ごみ減量、リサイクルの推進等により、循環型社会の形成を進めています。
一方で、循環できない廃棄物については、最終処分場にて埋め立てを行うこととなりますが、所沢市では平成17年度以降最終処分場がなかったため、新たな一般廃棄物最終処分場を整備する必要がありました。新たな最終処分場の整備に向けて、平成11年度より建設予定地等について検討を開始し、令和5年度からは本格的な建設工事を進めております。
今後も引き続き、地元の皆様や土地所有者の皆様の理解を得ながら、安全で環境に配慮した施設の整備に向け事業を進めてまいります。
基本設計を策定しました
「(仮称)第2一般廃棄物最終処分場基本設計」を、平成31年3月に策定しました。
この基本設計では、平成29年3月に策定した「(仮称)第2一般廃棄物最終処分場基本計画」を基に、必要埋立容量の設定、施設配置計画の見直し、処分場各施設の基本検討及び構造検討を行いました。
また、施設整備を進める上で必要な手続きや準拠する基準等を、関係機関と協議、確認し、この基本設計に反映しています。
さらに、本処分場が地域に受け入れられ、安全・安心な最終処分場となるよう、
・周辺の豊かな自然環境と調和した施設とします。
・現況地形を活かし、みどり豊かな施設とします。
・信頼の高い技術による安全、安心な施設とします。
以上の3つの項目に配慮し、基本設計を策定しました。
(仮称)第2一般廃棄物最終処分場基本設計 概要版(PDF:908KB)
最終処分場建設の必要性について
最終処分場とは
家庭などから出る一般廃棄物の大半は、焼却、または資源化されます。全ての廃棄物を循環、資源化することは難しく、焼却により発生した「灰(焼却残渣)」や破砕ごみ類等の「不燃残渣」の一部は、「埋め立て」により最終的に処理をされます。それら不要廃棄物を適切に貯留し、安定化を図る施設を最終処分場と言います。
所沢市における最終処分の方法
所沢市では、平成元年4月から所沢市北野一般廃棄物最終処分場(総面積約33,000平方メートル、埋立容量約204,000立方メートル)にて埋め立てを行ってきましたが、平成17年3月末で埋め立て終了となり、現在は、県営処分場(埼玉県環境整備センター)や民間処分場(山形県米沢市、群馬県草津町)に埋め立てをお願いしています。
最終処分場建設の必要性
上記の通り、現在は市外の最終処分場にて埋め立てをお願いし、関係自治体にご負担をかけている状況です。令和4年度の「一般廃棄物の排出及び処理状況等について」によると、一般廃棄物最終処分場の埋立残余年数の全国平均は、令和4年度末現在で23.4年とされており、このまま依存中心の埋め立てを行った場合、最終処分先の確保ができなくなる恐れがあります。
また、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」においては、一般廃棄物は市町村に処理責任があり、自分の区で排出したごみは自分の区で処理をする「自区内処理」が原則とされています。
これらのことから、長期にわたる安定した廃棄物の処理体系を構築するためにも、本市内における最終処分場の建設が必要とされています。
一般廃棄物の排出及び処理状況等について(環境省HPへリンク)(外部サイト)
最終処分場建設に係るこれまでの経過
平成11年度実施の「所沢市一般廃棄物第2処分場施設整備基本構想策定基礎資料調査」による市内86か所の最終処分場建設候補地抽出をはじめとし、下記経過概要の通り、最終処分場建設について検討を重ねてきました。
平成22年度に、候補地選定において総合評価点が高かった「プロペラ北」を第一候補地とし、その後、平成26年度の政策会議で建設予定地として決定がなされました。
年度 | 内容 |
---|---|
平成11年度 | 「所沢市一般廃棄物第2処分場施設整備基本構想策定基礎資料調査」にて、市内86か所の候補地を抽出 |
平成13年度 | 「仮称所沢市第2一般廃棄物最終処分場基本構想等検討委員会」を設置。構成員は、市議会議員、学識経験者、各地区の代表者、公募市民等 |
平成15年度 | 検討委員会より、基本構想、候補地選定条件が市長へ提言される。 |
平成16から18年度 | 提言された選定条件を踏まえ、候補地選定調査を実施し、候補地86か所からの絞り込みを行う。 |
平成19年度 | 関係各課で組織した「所沢市仮称第二一般廃棄物最終処分場に関する庁内連絡会議」を設置。候補地を下記4か所に絞り込む。 |
平成20年度 | 「広報ところざわ」7月号にて、候補地の選定についてお知らせを行う。 |
平成22・23年度 | 候補地を2か所に絞り込み、さらに平成15年に提言された候補地選定条件を踏まえ比較評価を実施。その結果、「プロペラ北」を第一候補地とすることとした。 |
平成24年度から | 地元説明会、意見交換会、個別訪問、先進地処分場視察等を実施。 |
平成26年度 | 政策会議にて、「プロペラ北」が建設予定地として決定される。 |
平成27年度 | 建設予定地の地元自治会である「南永井下組自治会」「坂之下自治会」の2自治会にて協議会が発足。 |
平成28年度 | 2自治会と建設に向けた覚書を締結。基本計画を策定。 |
平成29年度 | 測量、土地鑑定等を実施。 |
平成30年度 | 2自治会から処分場建設に伴う地元要望書が提出される。基本設計を策定。 |
令和元年度 | PFI導入可能性調査、生活環境影響調査を実施。 |
令和2年度 | 搬出入道路に係る詳細設計等を実施。 |
令和3年度 | 設計及び建設を一括して行う事業者を選定。 |
令和4年度から | 所沢市第2一般廃棄物最終処分場(やなせみどりの丘)建設工事を実施中。 |
第2一般廃棄物最終処分場の概要
位置図
場所…プロペラ北(大字南永井字井頭の一部、大字坂之下字大和田街道の一部)
敷地面積…約6.0ha
埋立容量…約130,000立方メートル
計画埋立対象物…焼却残渣、不燃残渣、資源ごみ残渣
最終処分場に作られる施設
建設地には、以下の施設が建設されます。備考:ページ上部のパース参照
・埋立地(廃棄物を埋め立てる施設)
・浸出水処理施設(廃棄物から発生する浸出水を処理する施設)
・管理棟・会議室
・防災調整池(雨水を一時的に貯めて、放流量を調整する施設)
・搬入、管理道路(廃棄物運搬車両及び施設管理車両用道路)
・駐車場
・緑地等エリア
・屋外トイレ
・災害用備蓄倉庫
・東屋
今後について
今後につきましては、建設工事と並行して、第2一般廃棄物最終処分場供用開始後の維持管理・運営事業者の選定を行います。
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お問い合わせ
所沢市 環境クリーン部 資源循環推進課 一般廃棄物最終処分場整備室
住所:〒359-0015 所沢市大字日比田895-1
電話:04-2998-5533
FAX:04-2998-5523