市指定無形民俗文化財 重松流祭ばやし 踊り・曲目解説
更新日:2020年10月7日
踊り解説
おかめ
おかめ
「にんば」で手踊りをして、「鎌倉」でお化粧をし、子守唄で子どもを抱いて寝かしつける仕草をします。数え歌では、まりつきや扇子を羽子板にして羽根つきをします。踊る姿は控え目で、女性の優しさを醸す場面が多いです。
外道
外道
「師調目」で、大きな顔の面をかぶり、紅白の綱を頭や体に巻きつけ、相撲の土俵入りの仕草で登場します。力持ちであることを誇示するため、腕組みのポーズをとったり、鷹揚にゆったりと踊ります。鼻くそを丸めて団子にして撥で操ったり、凧をあげたりする仕草をします。
三番叟
三番叟
扇子と鈴を持って、「三番叟」の曲で踊ります。祝いの席などで演ずるときには、三番叟の後ろに五人囃子を出すこともあり、これはひょっとこが笛・鉦・太鼓・鼓などの造り物の楽器を手に持ち囃す仕草をするものです。
獅子
獅子
「屋台囃子」、「宮昇殿」、「鎌倉」で踊ります。「宮昇殿」では、獅子が居眠りを始め、頭に止まった蝶を払おうとしたり、大きなあくびをしたりするような仕草などがユーモラスです。
天狐(白狐)
天狐(白狐)
キツネの面をつけて「屋台囃子」で踊ります。手足をキツネのように動かす踊りや、幣束などをもって踊るものがあります。太鼓のキリに合わせて、切れ間に見得を切ります。
藤助
藤助
「鎌倉」で、扇子二枚を使って踊ります。静かなおっとりとした踊りです。
ひょっとこ
ひょっとこ
「ばかめん」「にんば」ともいい、「にんば」の曲で踊ります。種まき、鍬仕事、つるべ井戸の水くみなどを表現してみせます。踊りの基本の手(動作の一区切り)は七つくらいあり、それを基に個人で工夫を加えていきます。
曲目解説
屋台囃子…神を送り迎えする調べ
《踊り:獅子舞、天狐(白狐)》
最も早い曲。笛が序奏を始め、小太鼓A、続いてBがぶっつけという序奏部を打ち、大太鼓が入って、鉦も入る。にぎやかで威勢のいい曲。
宮昇殿…神が宮に近づいたことを知らせる調べ
屋台囃子とは対照的にゆっくりとした曲で、笛の旋律は子守唄を思わせます。
四方殿(国固め)…神がいよいよ宮に入ることを知らせる調べ
笛のリードで始まり、小太鼓の序奏で「地」に入ります。曲の速さは中位で変化部はありません。
(「地」とは、主体となるリズムを反復演奏することです。また、「地」に対して「絡み」があり、間を感じ取りながら即興で撥を叩くことをいいます。)
鎌倉…安泰を祝い、余興として行う調べ
《踊り:獅子舞、おかめ、藤助》
唐楽と呼ばれ序奏部は比較的長く、速さは中位で変化部はありません。
師調目(四丁目)…神を迎え、祭場での神事も無事終わり、神官が浮かれながら帰る調べ
《踊り:外道》
単調で繰り返しが多く、小太鼓が中心の曲。笛が小太鼓をとりもち、大太鼓は合いの手程度に叩いているのみです。
三番叟…前方で三番叟が鶴の舞を演じ、後部に五人囃子が並ぶ
《踊り:三番叟》
テン テン チキチ テン チキチ という単調なリズムで演奏されます。
にんば…重松流祭囃子を習う最初の曲目
《踊り:おかめ、ひょっとこなど数種類のお面を使って演じる》
テケテンツク ステスク テン ツクツ のリズムが繰り返されます。
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