膳棚遺跡出土縄文土器及び土製品
更新日:2018年7月1日
膳棚遺跡出土縄文土器及び土製品は、市指定史跡である膳棚遺跡の、第1次・第2次調査によって出土した遺物の中から選定された、50点の縄文土器と土製品です。
膳棚遺跡の第1次調査(昭和42年3月)は所沢市教育委員会が主体となり、第2次調査(昭和42年7~8月)は埼玉県教育委員会が主体となり実施され、遺跡からは住居跡が53軒検出し、当時、関東でも有数の集落跡でした。
出土遺物は、縄文時代中期の武蔵野台地に一般的に見られる勝坂式土器と加曽利E式土器が大半です。勝坂式土器は、把手や突起状の飾り付け、隆帯で楕円形などの繰り返すもの、加曽利E式土器は、口縁部と胴部の文様帯を分け、隆帯や沈線などが単純化されたもので、出土土器はそれぞれの土器型式の特徴をよく表しています。また、12号住居跡からは勝坂式土器から加曽利E式土器への移行期の特徴をもつ土器が出土しており、転換期の土器のあり方を示す好例といえます。
【指定年月日】平成30年7月1日
【所在地】所沢市北野二丁目12番地の1(所沢市立埋蔵文化財調査センター)
深鉢(勝坂式)
深鉢(加曽利E式)
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