山口氏の墓塔

　山口氏の墓塔は、瑞岩寺（ずいがんじ）本堂の西側にあります。瑞岩寺（ずいがんじ）は山口氏の菩提寺です。
　3基ある墓塔は、いずれも五輪塔や宝篋印塔（ほうきょういんとう）などの残欠部分で構成されており、各塔とも宝篋印塔（ほうきょういんとう）の基礎部分に銘文が刻まれています。
　向かって左側の塔には、1面に「帰実禅門永徳三癸亥六月十三日」、他の3面には光明真言が陰刻されています。これは、同寺に伝わる山口城主山口高実（たかざね）の位牌の紀年銘と一致しており、中世における山口氏の消息を知る資料として貴重なものです。
【指定年月日】昭和44年6月27日
【所在地】所沢市山口400番地（瑞岩寺）