とことこオーガニック給食通信
更新日:2024年10月22日
~vol.2~農家さんと一緒に、人参の種まきをしました!
とことこオーガニックの野菜を育てている川瀬さんの畑に栄養士が伺い、人参の種まきに参加させていただきました。今年は例年よりも暑く、1か月程遅らせての種まき。この日も気温35度越えの、まだ夏の暑さが残る晴天の日でしたが、畑では、虫たちも出迎えてくれました。
自然豊かな畑
(1)畑の準備をしました!
種をまく前に、畑の準備からお手伝いさせていただきました。畑をビニールで覆い、太陽光で消毒していましたが、種をまくため、ビニールをはずしました。そのビニールで雑草を塞いで、次回の肥料にもなる通り道を作ります。ビニールに穴が開いてしまうと、温度を保てなくなり消毒できなくなるので、気を付けて通りました。
雑草をビニールで覆っているところ
(2)いよいよ種まきへ!
人参の種は、通常小さくて、とてもかわいらしいですが、川瀬さんの畑では、石灰でコーティングされた種を使用していました。この種は、機械での種まきに向いており、種の発芽を助けてくれ、間引きの手間を省いてくれますが、通常よりも高価な種だそうです。
通常の人参の種
石灰でコーティングされた種
川瀬さんが持ち上げているのは、「播種機(はしゅき)」という機械。これは、種まき専用の機械で、1つの通路に7列分、今回は、7センチ間隔で深さ2ミリになるように種をまきました。農家さんによってこだわりがあるところだそうで、間隔を7センチにすると、間引きをしなくてもよいそうです。通路から遠くなる真ん中の列をきれいにまっすぐ種をまくのはとても大変でした。
川瀬さんと播種機
栄養士もお手伝い!
まっすぐ種をまくのに大苦戦!
きれいに種まきできました!
(3)その後・・・
作業するには汗だくの日でしたが、種まきの後には雨が必須!夜には雨が降って、ほっとしたそうです。雨が降らないと、水やりをしなければならず、日々、天気とのにらめっこしている農家さんの大変さを実感しました。
種をまいて一週間後、かわいらしい芽がでてきました。二週間経つと、葉も人参らしくなりました。
給食として提供できるのが、今からとても楽しみです。
一週間後
二週間後
今回お世話になった川瀬さんの畑でも、農業振興課が作成した「とことこオーガニック 給食ファーム」の看板を設置していただきました。農家さんが子どもたちのために、安全安心な野菜を作ってくださっていることが、皆さんにも伝わることを願っています。
とことこオーガニックの看板
~vol.1~学校栄養士で農家さんのところへ見学に行きました
1学期の学校給食が終了し、夏休みに入ったとある日、学校の栄養士でとことこオーガニックの野菜を育てている農家さん達の畑に伺いました。
- とことこオーガニックとは?? 以下のリンクに載っていますのでご確認ください。
(1)人参を育てるために只今畑の準備中!
人参畑と〈とことこオーガニックの野菜〉生産者の川瀬さん
生産者の川瀬さんの後ろに広がっているのが、これからとことこオーガニック給食でも使用する人参を育てるために準備をしている畑です。畑をビニールで覆い、太陽熱を利用して土壌の温度を35度以上に上げ、その温度を持続させ土壌を消毒しているとのことでした。堆肥の配合にも色々と工夫をされているお話を伺い、土づくりからとても情熱をこめて作業をされていました。
土壌の消毒を終えると次は種まきです。
川瀬さんの畑では人参が3トンも収穫できるそうです。冬の学校給食にも提供していただく予定です。
栄養士もしっかり勉強してきました
実際に使用されている堆肥。サラサラです。
(2)夏野菜の畑へ
別の畑に移動し、夏野菜のナスの収穫体験をさせていただきました。収穫時も適当に枝を切って良いわけではなく、主枝か側枝のどちらに実がついているかで、収穫後、節で枝を残すのか、切り落とすのか等の作業があり、農家さん達にレクチャーを受けながら、丸々とおいしそうに成長したナスを採らせていただきました。
収穫体験
ぷっくりおいしそうに実ったナス
白いナスも
(3)落ち葉堆肥農法の現場を見学
世界農業遺産にも認定された〈武蔵野の落ち葉堆肥農法〉。実際に陽子ファームさんの平地林に伺い、落ち葉堆肥を作っているところを見せていただきました。
150人ほどで集めた落ち葉を1年半から2年かけて腐葉土(落ち葉堆肥)にしていき、この期間に山の微生物の働きで腐葉土(落ち葉堆肥)が柔らかくなっていくそうです。
触ってみると、ふわふわサラサラな感触で、においもありませんでした。
この腐葉土(落ち葉堆肥)も他の堆肥と併せながらとことこオーガニックの野菜の栽培にも使われていくそうです。
〈とことこオーガニックの野菜〉生産者の池田さんと落ち葉堆肥
落ち葉堆肥作成中
(4)有機栽培農法で作られた野菜の試食
有機栽培でつくられた野菜をどのようにしたらおいしく調理できるのか・・・
プロの料理人さんに実際に調理をしていただきました。
素材の味を生かす料理にしていただき、一品、一品とても野菜の濃い味を感じられ、美味しくいただきました。
調理法のお話等、栄養士にとって学ぶことがたくさんあり、充実した時間となりました。
学校の子ども達にも少しずつとことこオーガニックの野菜の魅力を伝えていきたいです。
料理人松岡氏
有機栽培の野菜で作られた料理の数々
お問い合わせ
所沢市 教育委員会学校教育部 保健給食課
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電話:04-2998-9249
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