こころの病を治療できるところ

更新日:2024年8月9日

精神科、心療内科での治療について

精神科の診察は、通常は本人、家族などの話を聞くことから始まります。

  • どんなことで困っているのか
  • 生活歴やこれまでの出来ごと
  • ご本人の話やご家族の話

これらを聞き取りと血液検査やCT、心理検査などをする場合もあります。
治療はつらい症状をいち早く改善するための薬物療法と精神療法が基本です。
精神科で服用する薬は、近年副作用が少なく改良されていますが、個人差で時に不快な副作用が出ることもありますので、薬の飲み心地については主治医に遠慮なく相談し、自分にあった薬を見つけることが大切です。薬が合わないからと服薬を中断することは禁物です。
ほとんどの方は、外来治療で十分ですが、病状によっては、入院治療が必要な場合もあります。入院治療の最大の目的は正しい服薬と適切な休養による症状の改善です。

薬物療法

脳のホルモンバランスや中枢神経の障害による、様々な症状に対して「不安をやわらげる」「興奮を抑える」「幻覚や妄想を抑える」ための薬物を使用した治療法です。

精神療法

精神療法には服薬や休養指導、行動療法といったものから、臨床心理士によるカウンセリング、認知行動療法なども含みます。

検査

診断のための頭部CT、MRI、脳波といった検査や知能テスト、心理テストなど
リハビリテーション、作業療法、デイ・ナイト・ケアなど

デイ・ナイト・ケアについて

  • 症状が回復して退院したが、自宅に閉じこもってしまう方

  • 人づきあいが苦手で、仕方なく家に閉じこもってしまう方

  • 働くことや、何をするにも自信がない

  • 毎日の生活が不規則になりがちな方

このような方のリハビリテーションとして、健康保険の適用が認められたものです。
自宅から通い。プログラムはレクリエーションや料理、スポーツ、外出など、それぞれのデイケアで工夫をしています。
様々なプログラムを通して、日常生活や社会生活、対人関係などの回復を目指します。
自立支援医療(精神通院)制度によって利用料の負担を軽減することができます。
医療機関に併設されている場合がありますので、主治医やソーシャルワーカーにご相談ください。

治療を続けていくために

  • 主治医と相談しながら服薬を続ける

「薬が合わないから」「もう治ったから」と、自己判断で中断や減薬をすることは、薬の効果をなくし症状の悪化や再発を招きます。薬の飲み始めの頃に不快に感じる副作用のある場合は、主治医に相談し調整することで改善できます。

  • 診察を定期的に受ける

調子が良くなったと感じても、自己判断で服薬と通院をやめないことが大切です。治療を終了するタイミングは主治医と相談して決めましょう。

  • 規則正しい生活リズム・食事・運動などを取り入れる

規則正しい生活は回復のための土台です。

  • 社会復帰は無理をしない

職場復帰や復学を急いでしまうことで症状が再発する場合があります。焦りは禁物です。

精神科や心療内科は、どこが違うのか

精神科

精神科医が薬物や心理療法によって治療する診療科です。強い不安感に襲われたり、憂うつ感が抜けないなど、心に何らかの異常を感じたときには、まず精神科を受診するとよいでしょう。「神経科」「精神神経科」「神経精神科」など、さまざまな名称がありますが、これらも精神科と同じです。

心療内科

身体疾患のうち、性格やストレスなどの要因が密接に関係している「心身症」を治療する診療科です。胃潰瘍や十二指腸潰瘍、気管支喘息、自律神経失調症などがあります。なお、うつ病や神経症は心身症には含まれず、精神科の対応になります。

神経内科

心の病を扱う診療科ではありません。脳や脊髄(せきずい)、末梢神経、筋肉などの知覚、運動に障害があった場合に受診する診療科です。パーキンソン病、脳血管障害などがあります。

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お問い合わせ

所沢市保健センター健康管理課 こころの健康支援室
住所:〒359-0025 所沢市上安松1224番地の1
電話:04-2991-1812
FAX:04-2995-1178

b9911812@city.tokorozawa.saitama.jp

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