4.産後の骨盤ケアは、中高年期の生活を左右します!
更新日:2024年4月1日
尿漏れは産後2カ月で約4割の方にみられます!
妊娠により、骨盤が開き尿道の締りが悪くなることや、分娩によって骨盤周囲の筋肉や神経が傷つくことで、尿漏れがみられる場合があります。
つまり、出産により骨盤周囲へ負担がかかることで、おなかに強い力(腹圧)がかかったときに、尿が漏れやすくなってしまうのです。
更年期になると女性ホルモンの影響でさらに尿漏れが悪化することもありますが、この時期に骨盤ケアを行うことで、産後の尿漏れだけでなく、中高年期の尿漏れの悩みを軽減することができます!
骨盤底(骨盤周囲)に負担がかかりやすい人
以下の方は、骨盤周囲への負担がそうでない方に比べ、大きくなりがちです。
- 分娩時間が長かった人
- 3500g以上の赤ちゃんを出産した方
- 体重が重い方
- 便秘の方 など
骨盤は、もともと逆三角形のような形をしていますが、出産をスムーズに行うために、ホルモンにより骨盤の靭帯は緩み、産後の骨盤は台形(骨盤下部が広がっている)に近い状態になっています。出産を終えると、骨盤は本来であれば自然に元に戻ります。しかしながら、現代の女性は歩く機会が減ったことにより、足腰や骨盤周りの筋肉の働きが弱く、骨盤がうまく元に戻らず緩んだままの状態の人も増えています。
骨盤が緩んだままの状態が長く続くと、尿漏れや腰痛、生理痛等を引き起こしてしまう原因になります。
産後の緩んだ骨盤を元に戻すためには、日常的な運動に加え、エクササイズなどで、骨盤周囲や股関節周りの筋肉を整えてみましょう。
骨盤エクササイズ ~日常のケア~
骨盤エクササイズはとても簡単!いつでもどこでも寝たままでも行えます!
産後1カ月を過ぎたら、気づいたときに気軽に骨盤エクササイズを始めましょう。
エクササイズの効果は、1~3か月後にみられると言われています。
洗濯物を畳むときやテレビコマーシャルの間、トイレに行ったときなど、毎日少しずつこまめに行いましょう。
産後4か月を過ぎても尿漏れがみられるときは…
産後3か月程度で膀胱や子宮の位置はもとに戻り、尿漏れは次第にみられなくなります。
しかし、産後4か月以降も尿漏れがみられる場合は、早めに産婦人科や泌尿器科を受診しましょう。
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