木造蔵王権現立像
更新日:2019年3月7日
この蔵王権現像は、かつて旧勝楽寺村の七社神社に伝来したもので、厚板状の材から彫り出した一木造、総高50センチメートルあります。怒りに逆立てた頭髪と、激しい憤怒の相を表す面部が比較的入念に刻んであるほかは、かなり大雑把に彫っただけの素朴な仕上がりとなっています。
像の表面は虫害等で傷んでいますが、面部を除く全身に丸ノミの痕跡が認められ、東日本に多く見られる「鉈彫り」像の一例であることがわかります。
蔵王権現は、修験道の開祖である役行者が吉野の金峯山参籠中に示現したと伝えられる尊像で、平安時代から鎌倉・室町時代にかけて、多くの像が造られました。
【指定年月日】昭和33年10月25日
注釈:こちらの文化財所在地については、都合により記載しておりません。
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木造蔵王権現立像
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