木造阿弥陀如来坐像

　この阿弥陀如来坐像は、像高134.8センチメートル、寄木造で黒漆地に金箔が押してあり、円形光背をつけ荷葉座（かようざ）にのります。
　製作年代は胴部の様式から、鎌倉時代から室町時代頃と推定されます。頭部の中に、「寛文十一天　南無阿弥陀仏□□□　□月吉日　江戸□□」という墨書がありますが、これは江戸時代に頭部を補修したときのものと思われます。
　頭部や両手先等に補修の跡が認められ、落箔により素地の黒漆を露出している部分もありますが、保存状態はよく、胴部は造立当初の姿をとどめています。
【指定年月日】昭和33年10月25日
注釈：こちらの文化財所在地については、都合により記載しておりません。
ご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。