依存症(アルコール・ギャンブル・薬物ほか)
更新日:2024年4月1日
依存症とは何か
依存症とは、ある特定の物質や行動等を繰り返し、やめたいと思ってもそこから抜けられなくなることです。
依存の対象となりやすいやものは「簡単に手に入り」「手っ取り早く」「気持ちいいもの」が多く、「薬物」「アルコール」「ギャンブル」「インターネット」「タバコ(ニコチン)」「甘いもの」などがあります。
これらをストレス解消に楽しむ人もたくさんいますが、周囲を困らせ日常生活に支障をきたすようになった状態を「依存症」と言います。
依存症は単に「やめられない」だけではなく、家族や周囲の人を巻き込むため児童虐待やDV(ドメスティックバイオレンス)自殺などの社会問題にも関係しています。
依存の対象を失くすことや、止めるように説得するだけではほとんど上手くいきません。
相談機関等と連携して相談しながら本人の状態に合った対応が必要になります。
依存のタイプ
物質に対する依存
アルコールや薬物、ニコチン、処方薬、市販薬など
行動プロセスへの依存
ギャンブル、インターネット、借金、ショッピングなど
人間関係への依存
恋愛依存、共依存(自分が相手から必要とされることで自己に価値があると考える関係)など
依存症に共通すること
- 放っておくと進行し問題が大きくなります。
- 回復するためには時間がかかります。
- 身近な家族や他者を巻き込み振り回します。
- 依存の対象は本人にとって気分を劇的に変化させる作用があります。
- 本人は依存していることや自分に問題があることを否認します。
- 一時的に依存することを止めたとしても、短期間で再発します。
アルコール依存症とは
- お酒を飲みたい気持ちや飲む量などを自分でコントロールできなくなった状態です。
- 自分の力では飲酒を止められず、家族や周囲の大切な人を巻き込み振り回します。
- 自分にとって最も大切なものが「お酒」に変わり、家族や仲間、自分や仕事よりもお酒が大切になります。結果としてお酒を飲むために平気で嘘をつき、怒り暴力をふるいます。家族関係や人間関係が上手くいかなくなり信用を失います。振り回される人(特に家族)の心と体に悪い影響を与えます。
- 飲酒による事故や身体疾患によって本来の寿命よりかなり早く亡くなることがあります。
アルコール依存症セルフチェック
お酒についての4つの質問です。あなたは何個あてはまりますか。
- あなたは今までに、飲酒を減らさなければいけないと思ったことがありますか?
- あなたは今までに、飲酒を批判されて、腹が立ったり苛立ったことがありますか?
- あなたは今までに、飲酒に後ろめたい気持ちや罪悪感を持ったことがありますか?
- あなたは今までに、朝酒や迎え酒を飲んだことがありますか?
いかがでしたか?2つ以上あてはまる場合はアルコール依存症の可能性が高いと言われます。
相談機関や医療機関にご相談ください。
年齢を重ねたら、お酒の飲み方に気をつけて
高齢化によって高齢の方のアルコール依存症者も多くなっていると言われます。
年齢を重ねると若い頃より血中のアルコール濃度が高くなりやすく、少ない量で酔いやすくなります。
若い頃と同じように飲むのではなく、飲酒量を減らすことを心がけましょう。
高齢者の飲酒に関する特徴は
- 少ない量で酔いやすい。
- 転倒事故を起こしやすい。
- 定年退職や配偶者を亡くす等によって飲酒量が増加しやすい。
アルコール依存症の回復とは
アルコール依存症によるお酒を飲みたい気持ちや、行動を自分でコントロールできなくなった状態は生涯続くため、アルコール依存症が完全に治ることはありません。
しかし、アルコールを必要としないバランスのとれた生活を送りながら断酒を続けることで、心身の健康や家族との良い関係を取り戻し、良い人生を送ることができます。
アルコール依存症から回復を支援するところ
自助グループ
AAや断酒会が代表的なグループです。アルコール依存症から一人の力で回復することは、本当は難しいことです。自助グループは同じ問題を抱える仲間と体験を分かち合い、自分の居場所を見つけ仲間と共に回復を目指していく活動です。
アルコール依存症の家族のための自助グループ
ギャンブル依存症の本人のための自助グループ
ギャンブル依存症の家族のための自助グループ
薬物依存症の本人のための自助グループ
薬物依存症の家族のための自助グループ
アルコール依存症、薬物依存症、過食・拒食症、ギャンブル依存症、ワーカホリック(仕事依存症)、買い物依存、家庭内暴力、DVなどのアディクション問題一般に関する市民団体です。所沢市内で例会を開催しています。
回復を支援する施設
薬物依存からの回復を支援する施設です。
日本初のギャンブルに問題がある人の回復支援施設です。
薬物問題で苦しむ人たちを支援しています。
依存症問題に取り組む団体等
アルコールをはじめとする依存性薬物の問題を予防し、人々の健康の維持・増進及び回復に寄与することを目的としています。
パチンコ・パチスロの遊技に関する依存及び依存関連問題解決の支援を行っています。
薬物依存症に関する様々な取り組みをしています。
埼玉県 薬物乱用防止啓発サイト
埼玉県では、薬物乱用を防止するため、さまざまな情報提供を行っています。
埼玉県の「 薬物乱用防止啓発サイト(外部サイト) 」
- 「ダメ。ゼッタイ。」普及運動キャンペーン
- 脱法ハーブ・脱法ドラッグに関する情報
- 薬物乱用が心身に及ぼす影響
などの情報を掲載しています。
お問い合わせ
所沢市 健康推進部 こころの健康支援室
住所:〒359-0025 所沢市上安松1224番地の1
電話:04-2991-1812
FAX:04-2995-1178