丈夫な骨を作ろう
更新日:2021年9月7日
カルシウムの多い食べ物についてお話ししました(5歳児クラス)
栄養士が、5歳児クラスでカルシウムの話をしました。この日の児童は15人。担任はF先生とO先生です。
「みんなの体には骨があるの、知っているかな?」栄養士がきくと、
「知ってる!」とたくさんの声があがりました。さすが年長組さんです。
次に、2種類の骨の模型を取り出して、順番に子どもたちに持たせました。
「重い」「軽い」「硬い」などの感想が出ました。
このふたつの骨はそれぞれ材料が違います。
ひとつは発泡スチロール製の軽い骨。
もうひとつは紙粘土で作った重い骨です。
「重くて丈夫な骨と、軽くて壊れそうな骨。食べるもので骨が変わりますよ。」と栄養士。
次に食べ物のイラストのパネルを見せました。
「丈夫な骨を作るのに必要な『カルシウム』が多いのは牛乳です。保育園の給食で毎日飲んでいるけど、小学校に行くと、今よりもっとたくさん飲むようになります。牛乳からできているヨーグルトやチーズもカルシウムが多い食べ物です。」
それを聞いた担任のO先生が「私の苦手なものばかり」と言いました。
O先生の他にも、牛乳の苦手なお友だちはいるので、乳製品以外にも丈夫な骨を作る食べ物があることを説明します。
しらす干し、ししゃもなどの骨も一緒に食べる魚。
殻ごと食べられる桜えび。
ひじき、ごま。お豆腐。
小松菜、チンゲン菜、そして「大根の葉っぱ」と説明すると、「葉っぱ!?」と、子どもたちから驚きの声があがりました。
次に、ある二日間の食事の献立を紹介します。
「ひとつはカルシウムが多いメニュー、もうひとつは少ないメニューです。どっちが多いメニューかわかるかな?」
AとBのどちらかの献立には、5歳児の一日に必要なカルシウム量が含まれています。
ご覧の皆様も、一緒に考えてみてください。
Aの献立
朝は、パン、目玉焼き、オレンジジュース。
昼は、ごはん、からあげ、きゅうりのしらすあえ、大根のみそ汁。
おやつは、フルーツヨーグルト、麦茶。
夜は、ラーメン、ギョーザ、チンゲン菜のナムル。
Bの献立
朝は、納豆ごはん、みそ汁、ヨーグルト。
昼は、ごはん、ししゃも、小松菜のごま和え、豆腐のみそ汁。
おやつは、焼きそば、牛乳。
夜は、ごはん、高野豆腐の煮物、サイコロサラダ、みそ汁。
Aの献立では、担任のF先生ひとりが元気に手をあげました。
子どもたちは、全員がBの献立で手をあげました。
どちらが正解かは、グラフで見てみましょう。
栄養士が持った縦長のパネルから紙を引き抜くと、骨の形に色が見えていきます。Bのグラフはきれいな骨の形になりました。
Aのグラフは骨の形が半分しか染まりませんでした。
子どもたちの選んだBの献立が、正解のカルシウムが多いメニューでした。
「ラーメンおいしいのにな」とF先生は残念そう。
「フルーツヨーグルトもついていたけれど、一日の献立で見ると足りないんだね」と栄養士。
骨を丈夫にするための食べ物と献立が、ちゃんとわかった年長組さんたちでした。
栄養士が「カルシウムの多いものをいっぱい食べて、丈夫な骨になろうね。運動会で活躍するみんなを見せてね」と話を終えました。
その後子どもたちの口から、カルシウムの多い食べ物の名前が出てきたり、牛乳を飲む量が増えたり、苦手な小松菜を食べてみようとするなど、カルシウムを意識している様子が見られています。
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