お米の栄養を味わう
更新日:2022年3月8日
精白していないお米の栄養を知り、食べてみました(4歳児クラス)
(この事業は所沢市立保育園の複数の園において、令和3年秋に行われました。)
新米の季節になりました。
今日は4歳児クラスで、稲の穂を手に栄養士がお米の話をします。
「みんなが毎日食べているお米は、田んぼにあるときは硬い殻に包まれています。
ご飯として食べるためには殻をむきますが、殻をむいただけのお米は茶色い色をしています。」
次にイラストを見せて、殻をむいた玄米と、茶色い部分を削って白米になることを説明ました。
茶色い部分を少し残した、七分づき米というものがあることも紹介しました。
玄米
お米の殻を除いたもの。
胚芽や糠層があるので茶色く硬い。胚芽は稲の芽になる部分。
七分づき米
糠層と呼ばれる皮を少し除いたもの。
白米
糠層と胚芽が除かれたもの。
炊けたご飯は、白く軟らかい。
玄米の胚芽から芽が出ているイラストをみせて説明しました。
「今日のおやつのおにぎりには玄米を使っています。でも、玄米だけだと硬くて食べにくいので、『発芽玄米』と言う食べやすくした玄米を、いつものお米に少しだけ混ぜました。」
玄米は皮が硬くて炊くときに工夫が必要ですが、玄米を発芽させた発芽玄米は白米と同じように炊くことができます。
さらに、本物の発芽玄米と七分づき米と白米の粒を子どもたちに見せました。色の違いをよく見比べていました。
「玄米の茶色いところには栄養があります。みんなの体にとっていいことを三つ紹介します。」
玄米を食べると、体にいいこと三つ
・元気になるよ
・よく噛むと歯とあごがつよくなるよ
・いいうんちがでるよ
さあ、では食べてみましょう。
今日の献立は、発芽玄米の入った塩昆布おにぎりと、カリカリ煮干し、そして牛乳です。
子どもたちはご飯の中に発芽玄米の粒を見つけて「これが違うお米?」「これが元気になるんだよね」「黄色いね」と言い合っていました。
そして「おいしい」「プチプチしている」と、いつもよりも味わって食べていました。
今回の発芽玄米は、白米に25パーセント混ぜて炊きました。
いつものご飯の一部を発芽玄米に替えるだけで、
糖質代謝を助けるビタミンB1が1.9倍に、抗酸化作用のあるビタミンEが3.8倍に、食物繊維が2.3倍多く摂れます。
ご飯の見た目の違いに抵抗を示しつつも、口にしてみるとおいしいことに気が付いた子も居ました。
体に良いことの説明や、いつものごはんとは違うという特別感から、多くの子が積極的に味わってくれていました。
保育園では発芽玄米の他に、七分づき米や胚芽米、普段のお米と違うブランド米などを食べる日を設けました。
主食のお米を少しかえてみるだけで、じっくり味わってみたりよく噛んだりしていました。
大人も子どもも食事への関心が高まり、楽しい食事の時間となりました。
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所沢市 こども未来部 保育幼稚園課
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