RSウイルス感染症について
更新日:2024年8月21日
RSウイルス感染症とは
RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。
RSウイルスは日本を含め世界中に分布しています。何度も感染と発病を繰り返しますが、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100パーセントのお子さんがRSウイルスに少なくとも1度は感染するとされています。
健康な大人では通常は感冒様症状のみですが、一度に大量のウイルスに曝露して感染することによって、症状が重くなる場合があります。また、RSウイルスは特に慢性呼吸器疾患等の基礎疾患を有する高齢者において急性の重症肺炎を起こす原因となることが知られていて、特に長期療養施設内での集団発生が問題となる場合があります。
感染経路や症状について
感染経路
RSウイルスは主に「接触感染」と「飛沫感染」で感染が広がります。
「接触感染」
RSウイルスに感染している人との直接の接触や、感染者が触れたことによりウイルスがついた手指や物品(ドアノブ、手すり、スイッチ、机、椅子、おもちゃ、コップ等)を触ったり、なめたりすることで感染することを言います。
「飛沫感染」
RSウイルスに感染している人が咳やくしゃみ、あるいは会話などをした際に口から飛び散るしぶきを浴びて吸い込むことにより感染することを言います。
RSウイルスは、麻疹ウイルスや水痘ウイルスの感染経路である空気感染はしないと考えられています。
症状
通常RSウイルスに感染してから2日から8日、典型的には4日から6日間の潜伏期間を経て発熱、鼻汁などの軽い風邪様の症状が数日続きます。場合によっては、細気管支炎、肺炎へと進展していきます。
RSウイルスの初回感染時には、より重症化しやすいといわれています。特に生後6か月以内にRSウイルスに感染した場合には、細気管支炎、肺炎など重症化する場合があります。
予防のポイント
「接触感染」を予防するために
- 流水・石鹸による手洗い、またはアルコール製剤による手指衛生
- 日常的に触れるおもちゃ、手すりなどはこまめにアルコールや塩素系の消毒剤などでの消毒
「飛沫感染」を予防するために
- 鼻汁、咳などの呼吸器症状がある場合はマスクが着用できる年齢のお子さんや大人はマスクを着用する
予防接種について
60歳以上を対象としたワクチン及び生まれてくるお子さんの予防を目的に妊婦に接種するワクチンがあります。(任意接種になります)
なお、当市ではワクチン接種費用等に対する助成は行っておりません。
関連リンク
かぜ様症状の原因ウイルスの流行状況(急性呼吸器感染症(病原体)サーベイランス)(外部サイト)
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所沢市 健康推進部 保健医療課
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