蚊が媒介する感染症について

更新日:2025年6月2日

ウイルスなどの病原体に感染した人や動物の血を吸った蚊に刺されることで、さまざまな感染症にかかる恐れがあります。
海外では蚊を媒介とする感染症が多く報告されています。

蚊が媒介する感染症とは

蚊が媒介する感染症とは、病原体を保有する蚊に刺されることによって起こる感染症のことです。

蚊が媒介する主な感染症

平成26年、令和元年には国内での発生が報告されました。国内でも注意が必要です。

主な媒介蚊:ヒトスジシマカ(いわゆるヤブ蚊)、ネッタイシマカ
主な症状:急激な発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、発疹ほっしん など
潜伏期間:2日から15日(多くは3日から7日)
主な発生地域:アジア、アフリカ、オセアニアおよび中南米の熱帯・亜熱帯地域

妊娠中にジカウイルスに感染すると、胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあるといわれています。

主な媒介蚊:ヒトスジシマカ、ネッタイシマカ
主な症状:軽度の発熱、皮疹ひしん、結膜炎、関節痛や筋肉痛、疲労感、倦怠感けんたいかん、頭痛 など
潜伏期間: 3日から12日(多くは2日から7日)
主な発生地域:中南米、大洋州、東南アジア、アフリカ など

主な媒介蚊:ヒトスジシマカ、ネッタイシマカ
主な症状:発熱、関節炎、発疹ほっしん など
潜伏期間:2日から12日(多くは3日から7日)
主な発生地域:中南米の各地

ヒトは、ブタから感染した蚊に刺されて感染します(ブタ→蚊→ヒト)。感染しても発病するのは100人から1,000人に1人程度で、多くの人は症状が出ないといわれています。

主な媒介蚊:コガタアカイエカ
主な症状:高熱、頭痛、悪心、嘔吐、意識障害、けいれん など
潜伏期間:6日から16日
主な発生地域:日本をはじめ多くのアジア諸国

主な媒介蚊:ヒトスジシマカ、アカイエカ
主な症状:39℃以上の発熱、激しい頭痛、発疹(胸や背中、腕など) など
潜伏期間:3日から15日(多くは3日から6日)
主な発生地域:アフリカ、ヨーロッパ、中東、中央アジア、西アジアなどの広い地域

世界で年間2億人以上の人が感染しています。日本でも輸入感染症例として年間50から70例報告があり、今後増加する可能性があります。

主な媒介蚊:ハマダラカ
主な症状:発熱、寒気、倦怠感、頭痛、筋肉痛、関節痛 など
潜伏期間:1週間から4週間程度
主な発生地域:アジア、アフリカ、オセアニアおよび中南米の熱帯・亜熱帯地域

予防のポイント

(1)蚊に近づかない

蚊は下草が茂った日陰に多く生息します。これらの場所には、なるべく近づかないようにしましょう。

(2)蚊を寄せ付けない

できるだけ皮膚の露出を少なくしましょう

長袖、長ズボンを着用しましょう。蚊は黒など濃い色に寄る傾向があるので、濃い色を避けることも有効です。

虫よけスプレーや蚊取り線香などを活用しましょう

長時間外にいる場合は、2から3時間を目安に塗り直しをしましょう。
日焼け止めと一緒に使用する場合は、日焼け止めの後に虫よけ剤を塗りましょう。

(3)蚊を発生させない

水たまりをなくしましょう

小さな水たまりでも蚊の発生源になります。

雑草を刈りこみましょう

蚊は日陰を好み、葉っぱなどに止まって休息します。風通しの良い場所ではとまれません。

網戸や蚊帳を利用しましょう

海外へ渡航する場合

国・地域別情報はこちら 海外渡航者向け 厚生労働省検疫所 FORTH(外部サイト) 

  • 渡航前に現地の感染症流行状況を確認しましょう。もし、蚊が媒介する感染症の流行地域へ渡航する場合には、蚊に刺されないように万全な対策をしましょう。
  • ジカウイルス感染症は胎児の小頭症との関連が指摘されています。妊婦さんや妊娠の可能性がある方は、可能な限り流行地域への渡航を控えましょう。

海外の流行国地域において蚊に刺されてから、数日後に発熱、発疹、関節痛、筋肉痛、頭痛、結膜炎、倦怠感などの症状が見られた場合

  • 受診時に、渡航歴と蚊に刺されたことを伝えましょう。
  • 症状のある方は念のため新たに蚊に刺されないよう注意しましょう。

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