手足口病について
更新日:2024年8月22日
手足口病とは
手足口病は、口の中や、手のひら、足の裏や足の甲などに出現する水疱性の発疹を主な症状とするエンテロウイルスによる感染症です。
4歳くらいまでの乳幼児を中心に主に夏に流行します。
特に、乳幼児が集団生活をしている保育施設や幼稚園では、感染が広がりやすいので注意が必要です。
感染経路や症状について
感染経路
「飛沫感染」
咳やくしゃみによって感染します。
「接触感染」
皮膚や粘膜の直接的な接触や、ドアノブ・手すり・便座・おもちゃなどの表面を介して感染します。
「糞口感染」
感染者の便の中に排泄されたウイルスが、口の中に入ることで感染します。
便自体だけでなく、便によって汚染されたものを触った手で口を触ることでも感染します。
症状
感染して3から5日後に口の中、手のひら、足の裏などに2ミリから3ミリの水疱性発疹がでます。
発熱はありますが高熱が続くことは通常ありません。多くの発病者は、3から7日のうちに治ると言われています。
まれに、髄膜炎などの中枢神経系の合併症のほか、心筋炎・急性弛緩性麻痺などの症状が出ることもありますので注意が必要です。
予防のポイント
「飛沫感染」を予防するために
- 咳やくしゃみを他の人に向けて発しないようにしましょう。
- 咳やくしゃみが出るときはできるだけマスクをしましょう。
- 手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗いましょう。
「接触感染」を予防するために
- 手洗いは流水と石けんで十分に行いましょう。
- トイレの後やオムツ交換の後、食事の前には手洗いを心がけましょう。
- 特にウイルスが便中に排出される期間は2から4週間といわれています。おむつ交換など便を扱ったあとは、手洗いをきちんと行いましょう。
- タオルなどの共有は避けましょう。
「糞口感染」を予防するために
- おむつを交換したら、中の便が飛び散らないように速やかに包み込み、ビニール袋に入れましょう。
- トイレの水を流す際は、便器の蓋を閉めて流しましょう。
- 便座やドアノブなどをこまめに消毒をしましょう。
- トイレにいる滞在時間を出来るだけ短くしましょう。
こんなときは医療機関への受診を検討しましょう
まれに髄膜炎や脳炎といった中枢神経系の合併症や心筋炎などが起こる場合があります。
下記のような症状に注意し、経過観察をしましょう。
- 高熱が出る
- 発熱が2日以上続く
- 嘔吐する
- 頭を痛がる
- 視線が合わない
- 呼びかけに答えない
- 呼吸が速くて息苦しそう
- 水分が取れずにおしっこがでない
- ぐったりとしている
なお、受診を迷った場合や夜間・休日の場合は、「 こどもの救急(外部サイト)」などのWebサイトを参照したり、 #7119(埼玉県救急相談)にご相談ください。
関連リンク
埼玉県感染症情報センターホームページ「定点把握対象疾患の動向」(外部サイト)
埼玉県感染症情報センターホームページ「感染症の基礎知識」(外部サイト)
厚生労働省ホームページ「手足口病に関するQ&A」(外部サイト)
政府インターネットテレビ「正しい手洗いの仕方」(外部サイト)
お問い合わせ
所沢市 健康推進部 保健医療課
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電話:04-2998-9385
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