麻しん(はしか)について
更新日:2024年10月25日
現在、埼玉県において麻しん患者の発生に伴う注意喚起の報道がされています。
詳細につきましては、埼玉県「麻しん及び風しん流行情報」(外部サイト)をご確認ください。
麻しん(はしか)とは
麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。
ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強く、麻しん患者1人で、12人から18人の免疫のない方々へ感染させると言われています。
免役を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免役が持続します。
感染経路
主な感染経路は「空気感染」です。他に、「飛沫感染」と「接触感染」でも感染が広がります。
「空気感染」
「飛沫核感染」ともいいます。麻しん患者が咳やくしゃみをすると、周囲に麻しんウイルスを含んだしぶきが飛び散り、しぶきが乾燥してウイルスがしばらく空気中を漂います。このウイルスを含んだ空気を吸った人たちに感染する恐れがあります。
「飛沫感染」
咳やくしゃみで飛散したウイルスを含む飛沫により感染する恐れがあります。
「接触感染」
ウイルスが付着した手を介して感染する恐れがあります。
症状
潜伏期間は約10日から14日で、主な症状は合併症がなければ、7日から10日で回復します。
感染可能期間は症状の出現する1日前(発しんが出る3日から5日前)から発しんが消えた後4日くらいまで(または解熱後3日くらいまで)です。
症状がなくなった後でも免疫力の回復には1か月程度かかるため、それまでは他の感染症にかからないよう十分な注意が必要です。
カタル期(2日から4日)
38℃程度の発熱やかぜ症状(咳、鼻水、目の充血などの粘膜症状)がはじまり、次第に増強します。乳幼児では下痢、腹痛等の腹部症状を伴うこともあります。
発しんの出現する前後1~2日には、ほほの粘膜にコプリック斑(小さな白色の斑点で、砂粒に似ています)が出現します。
このコプリック斑は、発しんが出た後2日以内に急速に消えます。
発疹期(3日から4日)
熱は一度下がりますが、半日程で再び高熱(多くは39℃から40℃)になり、その後体中に赤い発しんができます。
発しんは耳の後ろや首、おでこやひたいから始まり、次に顔全体、体の中心(体幹、胴体)に広がります。その後、体の中心から末梢にまでおよびます。
回復期(7日から9日)
熱が下がり、発しんは消えますが、褐色(黒ずんだ茶色っぽい色)の色素沈着がしばらく残ります。
合併症
合併症は30%にみられ、その約半数が肺炎です。他に腸炎、中耳炎、クループ、脳炎などを合併する場合もあります。
医療機関を受診するときのポイント
発しんや発熱など、麻しんのような症状がある場合は、かかりつけ医や医療機関へご相談ください。
【受診する前】必ず事前に連絡をしましょう
- 麻しんの疑いがあること、症状を伝えましょう。麻しん患者と接触した可能性がある場合は、その旨も伝えてください。
- 母子健康手帳など予防接種履歴がわかるものがあれば、準備しましょう。(患者本人だけではなく、同居している方もわかるといいです)
- 医療機関へ受診の必要性、受診が必要性であれば受診方法について確認しましょう。
- 医療機関への移動方法を確認しましょう。周囲の方に感染させないよう公共交通機関等の利用を避けてください。
【受診するとき】
- マスクを着用しましょう。
- 母子健康手帳など予防接種履歴がわかるものを持参しましょう。
- 医療機関の指示に従ってください。
リーフレットはこちらから
厚生労働省 麻しんの感染事例が報告されています!(PDF:348KB)
厚生労働省 麻しんはワクチン接種が予防に有効です!(PDF:354KB)
麻しんの予防は、ワクチン接種が有効です
麻しんは手洗いやマスクでは予防できません。
麻しん風しん混合(MR)ワクチンまたは、麻しん単体ワクチンを接種すると、95%程度の方が麻しんに対する免疫を獲得することが出来ると言われています。
また、2回接種することで予防効果が高まります。
定期接種対象の方
以下の方は、定期接種として無料で麻しん風しん混合(MR)ワクチンの接種ができます。
対象の年齢になったら、なるべく早く接種しましょう。
- 1歳から2歳に至る(2歳の誕生日前日)までの方
- 小学校就学前の1年間にある方(幼稚園年長児)
詳細は下記のページをご覧ください。
来年度小学校へ入られる方へ 麻しん風しん混合(MR)予防接種第2期について
それ以外の方
任意(自己負担)で麻しん風しん混合(MR)ワクチンまたは、麻しん単体ワクチンの接種が可能です。
また、妊娠を希望する女性等で麻しん風しん混合(MR)ワクチンを接種された方は、費用の一部を助成できる場合があります。
詳細は下記のページをご覧ください。
妊娠を希望する女性等の風しん任意予防接種接種料の助成について
【予防接種に関するお問い合わせ先】
所沢市保健センター健康管理課
電話:04‐2991-1811(平日8:30から17:15)
関連リンク
国立感染症研究所 麻しんQ&A〔麻疹(ましん、はしか)について〕(外部サイト)
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お問い合わせ
所沢市 健康推進部 保健医療課
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FAX:04-2998-9061