平成31年3月号 西村康宏さん・鳥尾綾香さん(プロ社交ダンサー)

更新日:2019年2月26日

プロフィール

西村康宏にしむらやすひろさん・鳥尾綾香とりおあやかさん

航空公園舞ダンススクール所属。
コーチとして指導も行う。
社交ダンスのラテン部門をメインに国内外で活躍中。2018年の三笠宮杯全日本準優勝、世界最大規模の大会・ジャーマンオープンプロライジングスターで日本人最高位を獲得。

社交ダンスで輝く 大学から始めた異色のトッププロ

 リズミカルな音楽がかかったダンスフロアで、華やかな衣装を着た男女が舞い踊る。息の合った二人の動きは、その表情、指先から足先まで、全てで会場を魅了する。
市内のダンススクールに所属し、社交ダンスの競技者として国内外で活躍している、社交ダンサーの西村康宏さんと鳥尾綾香さんだ。

 二人は2018年、全日本の大会で準優勝を飾るだけでなく、ドイツで開催された世界大会で準決勝に進出し、日本人最高位に輝いた実力者だ。
そんな二人の社交ダンスとの出会いを聞いて驚く人も多い。
「実は、僕も彼女も社交ダンスを始めたのは大学に入ってからなんです」。
それまでは、西村さんは野球少年、鳥尾さんはクラシックバレエ少女。
大学の社交ダンスサークルに入部した理由も「活動が楽しそうで(西村)」「踊れる部活を探して(鳥尾)」とそれぞれ異なるが、共通点は互いに社交ダンス経験がゼロからのスタートだったことだ。
西村さんは「僕なんて、最初はリズムに合わせて手が叩けませんでした」と言うのだからさらに驚きだ。

 互いに違う大学で基礎から力をつけていき、社交ダンスにのめりこんでいった二人。
卒業後、2016年にペアとして活動開始。その翌年には、プロとしてデビューを果たす。
以来、輝かしい数々の成績を残している。

 相手がいないと成立しない社交ダンスは、特にコミュニケーションが大切とされる。
「時にはけんかもします。でも、ダンスへの考え方や熱意が同じなので二人で頑張れるんです(鳥尾)」。
あうんの呼吸が求められる競技では、日々の会話、けんかすらも一種のコミュニケーション。笑い合う二人を見てそう感じた。

 社交ダンスの魅力を語る西村さんは、
「できないことができるようになっていくのが楽しい。なにより、社交ダンスを通して自分自身が“かっこよく”なっていくのが楽しいです」と照れ笑い。
社交ダンスで自身が輝いていく。実際、子どもから大人まで幅広い世代への指導も行う西村さんたちから見て、子どもは大人へ成長し、大人は青春を取り戻したように輝いていくそうだ。
「社交ダンスって、想像以上にはまってしまうんです。始める年齢は関係ないと思います」。
大学から始めてプロになった二人だからこそ、説得力のある言葉だ。

 二人の目標を尋ねた。まずは、全日本チャンピオン。そして、その先を見据えた未来がある。
「近い将来、所沢に社交ダンスチームを作りたいです。特に、子どもたちがもっと気軽に社交ダンスに触れ合える機会ができれば、10年後、20年後、所沢からスターが誕生するはずです」。
“所沢と言えば社交ダンス界の人材の宝庫”と呼ばれる日が来る。二人が描く未来に心が躍った。
(取材:佐々木)

Web版こぼれ話

見た目から違う!美姿勢の二人

インタビューの際に、初めてお会いした西村さんと鳥尾さん。
「あ、絶対にこの方たちだ!」と一目でわかるほど、姿勢が美しい!
二人に聞いてみると、「たまに洋服屋さんで『なにかスポーツやダンスなどやってますか?』と聞かれることもあります(笑)」とのこと。
社交ダンスで培った姿勢やスタイルが、二人をさらに輝かせていました。

2カ月に1回は海外遠征!

国外の大会にも出場する二人。平均して、2カ月に1回は海外遠征に行っているそうです!
行き先は、ヨーロッパとアジアが半分ずつ。社交ダンスを通じて、海外の友人も多くでき、人生が豊かになったそうです。
ここにも二人が感じる社交ダンスの魅力がありました。

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