令和2年12月号 峰岸千晶さん(NBAバレエ団ダンサー・プリンシパル/NBAバレエ学校・副校長)
更新日:2020年11月26日
プロフィール
峰岸千晶さん
(くすのき台在住)
「バレエが仕事で趣味」と言うほどにバレエを愛する。
米国コロラドバレエ団で1年間の研修後、平成13年にNBAバレエ団に入団。
令和2年11月28日(土曜)に所沢まちづくりセンターで「眠れる森の美女」オーロラ姫、
12月の「白鳥の湖」ではロシアの姫を務める。
愛するバレエが所沢市民の心を癒やせますように
「眠れる森の美女」のリハーサル風景
踊り、音楽、照明、衣装、舞台美術…総合芸術の魅力が詰まったバレエ。
言葉無く、踊りだけで感情を表現するプロフェッショナル集団が、ここ所沢にある。
所沢を拠点とし、岩岡町に練習場を構えるNBAバレエ団。
その頂点には、団の最高位・6人のプリンシパルが君臨する。
その一人が峰岸千晶(みねぎしちあき)さん。
凜とした立ち姿。誰もが憧れる雲の上の存在だ。
6歳の時、友だちと一緒に「なんとなく」始めたバレエ。
小学校高学年の時に、先生の勧めで受けたコンクールをきっかけにのめり込んでいった。
高校卒業後に渡米し、1年間、アメリカで多くの舞台経験を積み帰国。
師匠が創設者である同団に入団する運びとなった。
入団後、7~8年の下積みを経てプリンシパルに。
「下積み時代の訓練が、技術面でも知識面でも今を支えています。現在も周りから刺激を受け、学ぶことも多いです」。
プリンシパルとなった今でも日々追求し、向上心を忘れない。
「毎日の鍛錬は大変。プリンシパルとしての重圧に、心身ともに辛い時期もありました」と峰岸さん。
年を重ねることに壁を感じた頃もあったという。
しかし、成熟した今の自分にしかできない踊りがある、という芸術監督の言葉を受け、ネガティブな考えは払拭された。
プロダンサーの一日は踊り漬けだ。
午前のクラス練習を終えると、公演のリハーサル、夜はNBAバレエ学校の講師に。
同校の副校長としてプロの卵を育てている。
「心掛けているのは疲れを貯ためないこと。体が資本ですし、怪我につながるので休養も大切にしています」。
そんな峰岸さんが出演する舞台が地元・所沢で開催される。
同団は地元での公演も数多く行い、地域文化への貢献にも力を入れている。
12月に開催される「白鳥の湖」は、白鳥たちが一体となった群舞や民族舞踊など、幕によって異なる表情を見せる。
観客にとってもダンサーにとっても魅力的な、初心者でも楽しめるバレエの代表作だ。
「本番の舞台が一番楽しい」。
目を輝かせて峰岸さんは言う。
「照明や音楽、全てが特別で、その瞬間にしかないものです」。
会場でしか感じられない空気感。
それが地元で観られるのは所沢市民の特権だ。
「市民の皆さんには、ぜひ市内にプロのバレエ団があることを知ってもらい、まずは観て、バレエの魅力に触れていただきたいです。
地元にNBAがあることを誇りに思ってもらえるよう、頑張ります」。
コロナ禍で厳しい状況が続く芸術業界。
「心の癒やし」が必要な今こそ、地元パワーで応援していきたい。
(取材:齋藤)
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