平成30年3月号　石川 雅康さん（パーカッショニスト）

「いろんな打楽器を演奏しますが、ジャンベからは自然のエネルギーを感じるんです」。満面の笑みで、アフリカ発祥の太鼓・ジャンベの魅力を語るのは、パーカッショニストの石川 雅康さんです。
ジャンベは、木をくりぬいて片面にヤギの皮を張った太鼓です。底から音が出るため、脚に挟み、少し傾けて演奏します。叩く場所で高音・中音・低音がコントロールでき、石川さんの手にかかると、1つの太鼓から、まるでドラムセットのような多彩な音色が生まれます。
石川さんが音楽を始めたのは意外と遅く、高校3年生。友達とのバンド活動がきっかけでした。卒業後は料理人になるも「本当に自分らしい生き方なのか」と自問し、1年で音楽学校（ドラム科）へ。「新聞奨学生だったので、新聞配達をしながら練習時間を作る大変な毎日でした。常に『何のための練習か』を考えながら必死で練習してましたね。でも、『やればできる』という妙な自信があったんですよ」。夏休みが明けると、学校で一番のドラマーになっていました。
音楽学校を卒業した後は、プロとしてダンスホールの演奏などを担当。この頃参加したバンドで、「イカ天」などの音楽番組や雑誌などに出演を重ねました。
30歳を前に「自分にしかできないこと」を追求し、単身アメリカへ。ジャンベ奏者としてブロードウェイの舞台も経験しました。「打楽器は世界共通。言葉がしゃべれなくても世界中の人とつながれるんです。ラテンやジャズなど、すごいと思ったものは何でも学びました」。帰国後も、音楽プロデュースや音楽教室などを通じて貪欲に“自分らしい”音楽を探求。気付けば、操れる楽器は100種類を優に超えていました。

一般的なサイズは、高さ60センチメートル・鼓面の直径30センチメートルくらいです。
体の大きさによって適切なサイズが異なるので、子ども向けのものだとこの半分くらいものもあります。

高音から低音まで幅広く出すことができます。
音域が広いため、様々な楽器と合わせやすいそうです。
とても力強い音で、うまく叩くと4キロメートル先まで届くと言われています。

脚に挟み、少し傾けて鼓面を叩きます。
イスに座って演奏することも、ストラップでぶらさげて、立って演奏することもできます。
「持ち運べる」ことが特徴で、演奏しながら舞台を横断したり、前に出たりすることができるので、演奏の幅が広がります。

平均的な大人サイズで5、6万円くらい、子どもサイズだと2万円弱くらいが多いそうです。
素材などで値段が変わるそうです。

側面の紐で鼓面の張る強さをコントロールしています。
紐がほつれているように見えるのは、調整の幅を持たせているからなのです。

既に15本以上お持ちです。
平成30年4月からスタートするジャンベ教室に向けてさらに増やす予定だそうです！