平成29年5月号 双 団平(そうだんべい)さん(4コマ漫画家)

更新日:2017年5月1日

プロフィール

そう 団平だんべいさん

宮本町在住の4コマ漫画家。
ペンネームは「そうだろう」を表す所沢の方言「そうだんべ」から。

「会えれば一日幸せ」ラッキーパンダの生みの親

「パンダさんがいるー!」
見かけた子どもたちが笑顔に変わり、一緒にいる親も顔をほころばせる。通勤途中のビジネスマンは、確認するように二度見する。それもそのはず、町なかを歩くパンダがいるのだ。
その名は「ラッキーパンダ」(愛称ラッキー)。ゆるキャラブームのはるか前、平成12 年から所沢に現れた。ラッキーを生み出したのが、市内在住の漫画家・そう 団平だんべいさんだ。「当時は所沢に暗い話題が多くて。町を楽しく、明るくするために何かできないかと考え、ラッキーに歩いてもらいました」
しかし、いきなりパンダが二足歩行で歩いてきたら怖い。多くの人は一度ビックリしてから、笑顔に変わっていく。実際、これまでに3回、警察に通報されたという。駆けつけた双さんは、決まってこう弁護する。「パンダが悪いことできると思いますか?目立ってすぐ捕まっちゃうでしょ!」
ラッキーは17 年間、月3回程度の活動ペースを崩していない(6月から9月はバカンスのため活動休止)。その頻度から、「会えれば、その日はラッキーになれる」という噂が生まれた。そう、「ラッキー」の名前は後付けなのだ。
認知度が高まるにつれ、双さんに依頼が舞い込むようになる。PTA 会報にラッキーのイラストを提供したのを皮切りに、地元紙の4コマ漫画連載、テレビやラジオの取材とメディア露出が飛躍的に増えた。テーマソングやグッズも作られた。「名前もそうですが、ラッキーはみんなで作り上げたキャラクターなんですよ。活動趣旨に賛同してくれた人たちが引っ張ってくれた。僕が池に石を投げたら、どんどん波紋が広がっていった感じです」。双さんの照れくさそうな顔が印象的だ。
幸運らっきーな一日を過ごしてもらうために、ラッキーの活動は必ず朝。幸運らっきーが欲しい元旦や高校受験日・合格発表日は必ず活動。イベント(非日常)ではなく、町の日常に溶け込む。ただし、地元貢献のイベント協力は惜しまない──ゆるキャラとは一味違う哲学を胸に、双さんはラッキーを送り出す。
「野望?これからもマイペースで続けていくだけです」。ラッキーがいる所沢は今日も明るい。
(取材:鹿島)

ラッキーパンダの出没情報はツイッターでチェック!

お問い合わせ

所沢市 経営企画部 広報課
住所:〒359-8501 所沢市並木一丁目1番地の1 高層棟3階
電話:04-2998-9024
FAX:04-2994-0706

a9024@city.tokorozawa.lg.jp

本文ここまで

サブナビゲーションここから