令和5年6月号 上関風雅さん(プロドローンレーサー)
更新日:2023年5月31日
プロフィール
上関 風雅さん(市内在住)
中学での部活はサッカー部に所属。
趣味は音楽鑑賞。音楽を聴くことでリラックスし、気分を高めているそう。
オフの日は家でゲームをしていることが多いとか。気分転換にもなり、コントローラーの操作感覚を養うこともできる、一石二鳥のオフの過ごし方をしている。
時速150キロメートル級ドローンを華麗に操る若きレーサー
「ドローン」というマシーンをご存じだろうか。はるか上空からの空撮の映像を目にしたり、離島などで無人で空を飛んで荷物を運んでいたりするニュースを目にする機会も多くなり、「生活の役に立つマシン」というイメージをお持ちの方も多いのではないか。
その一方で、ドローンのスピードと操縦テクニックを競う大会が国内外で頻繁に開催されている。2019年に日本人初の小学生での日本代表入りを果たし、昨年の世界大会(ワールドゲームズ2022)では6位と、世界でも一目置かれる成績を収めているドローンレーサーが上関風雅さんその人だ。
上関さんとドローンとの出会いは、今から6年前の小学3年生の頃。ドローンレーシングチームの代表監督である父の勧めでドローンの練習を始めた。普段からパソコンを使ったゲームをしていた上関さんにとって、ドローンの操作はさほど難しさを感じるものではなかったという。とは言え、競技用のドローンはコントローラーを両手で操作、指の感覚だけでマシンのバランスを取って水平を保つ必要がある。それもただ水平を保つだけでなく、ドローンに搭載されたカメラの映像からコースや機体周辺の状況を確認するために、少し前傾させた姿勢で時速150キロメートルに達するドローンを操縦する技術が必要なのだ。
ドローンレースは年齢も性別も関係ない。すべての人が同じ土俵で勝負する。スタートダッシュとスピードと操縦技術の闘いだ。レースの種類はいくつかあるが、上関選手が出場するレースはタイムトライアルのレースだ。決められたコースを周回飛行し、最速タイムでのゴールを競う。スタートのシグナルが鳴り響くと一斉に最短のコース取りを狙う。コース全長300メートルのレースでは1周約12秒で駆け抜けるハイスピードで、一瞬たりとも集中力を切らすことはできない。高調音を轟かせながら疾走するドローンとは対照的に、ゴーグルを装着しコントローラーを操縦する上関選手の姿はその周りだけがピンと張りつめた緊張感があり、レースに挑む人間模様もドローンレース観戦の見どころの一つだ。
上関選手が参戦する直近のレースは6月4日(日曜日)の「JDSF 2023 Round1 富士急ハイランド」(日本ドローンスポーツ連盟主催)だ。「日本を代表する選手たちと競うレースですが、優勝狙って頑張ります。市民の皆さん、応援よろしくお願いします!」と意気込みを語る上関選手の活躍に期待が膨らむ。
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