平成29年11月号 三遊亭 究斗さん(ミュージカル落語家)
更新日:2017年11月1日
プロフィール
三遊亭 究斗さん
日吉町在住。唯一の所沢市在住の落語家。香川県出身。
ミュージカル俳優から落語家に転身し、春風亭小朝・三遊亭円丈に師事。
世界初のミュージカル落語を発案し、30を超える作品を創作。長い作品だと2時間歌う。
全国を飛び回り、年間100本以上の公演をこなす。
世界で一人の”キュート”なミュージカル落語家
「イチゴ大福のようなものです。最初は驚く組み合わせだけど、食べてみればおいしい」。ピアノなどの伴奏に合わせて歌い上げる「ミュージカル落語」を絶妙に例えるのは、三遊亭究斗さんだ。
波瀾万丈の人生と言っていいだろう。漫画の主人公に憧れ、10代でボクサーのプロライセンスを取得するも挫折を味わう。悩める究斗青年は「大きな芸能団体に入れば成功する。劇団四季が良い」という占いを信じ、受験。1年がかりで入団し、ミュージカル俳優として全国を回った。約10年が過ぎ、「もっとしゃべりたい」「もっとおもしろいことをしたい」と可能性を求めて落語・歌舞伎・狂言などを調査。「笑い」の要素と、占い師の「今すぐ落語家になれ」という後押しが決め手となり、当時としては異例の遅さ(34歳)で落語界に入門。40歳でミュージカル落語を創始し、51歳で真打ちとなった。
占いに大きく影響されていることを、「良いことは素直に信じちゃう性格だから」とおどけるが、決して他人に流されているわけではない。激動の人生は、常に自分と対話し、本当にやりたいことを追求してきた結果だ。「本当にやりたいことは、何かを捨ててでもやるものです。捨てられないなら、それは本当にやりたいことじゃない」。
「不思議なもので、全てが一つの道につながっているんですよ」と笑う。専門学校で覚えたシナリオ作成のノウハウ、劇団四季で培った役作りと歌唱力、落語界の2人の師匠から学んだ古典と革新…導かれるように究斗さんはミュージカル落語に行き着いた。歌と笑いがバランス良く練り込まれた、究斗さんにしかできない落語だ。
ミュージカル落語は進化を続け、教育と娯楽が融合した“エデュテイメント”作品「一口弁当」が生まれた。いじめ撲滅がテーマで、学校からの公演依頼がひっきりなしだ。小学5年生のときにいじめに遭った経験が作品の背景にあるが、それを笑いに変えるのが究斗流。「言葉だけでは心を動かせない。笑いの中で大切なことを学んで欲しいんです」。公演は体力的にもハードだが、子どもたちから届く「勇気がわいた」「元気をもらった」という声がエネルギーになる。
「世界にいじめ撲滅のメッセージを伝えたい。だから国連でミュージカル落語をするのが夢なんです。一度きりの人生、やらなきゃ損ですから」。「笑い」を武器に、究斗さんのチャレンジは続く。
(取材:鹿島)
所沢の公演情報
並木まちづくりセンター(所沢市並木8丁目3番地)
平成29年11月25日(土曜)午後1時30分開場、午後2時開演
費用
1,000円(チケット制)
中学生以下は500円
申し込み・問い合わせ
並木まちづくりセンターに直接
電話:04-2998‐5911
西武所沢店(平成29年11月14日(火曜))、たつみそば(平成29年11月20日(月曜))なども開催予定。
詳細は三遊亭究斗ホームページをご覧ください。
リンク先の内容は、所沢市が保証するものではありません。
お問い合わせ
所沢市 経営企画部 広報課
住所:〒359-8501 所沢市並木一丁目1番地の1 高層棟3階
電話:04-2998-9024
FAX:04-2994-0706